株式会社平河工業社

旗艦工場で現像レスを全面採用 小竹事業所で内覧会開く
日本印刷新聞 2012 年3月5 日号掲載 導入年 2012年

 同業者からの仲間仕事を主体に営業を展開している(株)平河工業社(本社・東京都新宿区、和田和二社長)が、2月23日、同社小竹事業所で「37thヒラカワ小竹事業所内覧会」を開催した。印刷関連業者や出版社、印刷物発注者など約70人の来場者が集まった今回の内覧会では、同社が志している「人と環境にやさしい印刷」をする上で核となっている、アグフア社製現像レスCTPプレート「アズーラTS」を中心とした、同社の環境配慮型印刷手法をはじめとする各種取り組みについて紹介・披露した。

 内覧会会場の小竹事業所は、平成18年2月に開設した同社の旗艦工場。同社では小竹事業所の開設を機に、業界内のエキスパートとして確固たる地位を築いてきた2色/モノクロのページ物印刷だけにとどまらず、カラー印刷分野にも進出。数十台にものぼるハイデルベルグ社製A全判単色印刷機などのラインナップに加え、菊全判両面兼 用4色印刷機や8色印刷機を増設し、それと同時にハイデルベルグ社製サーマルCTP「スープラセッターH105」を導入した。

和田常務

 和田常務

 
  その約3年後、環境配慮型社 会という地球規模の大きな流れに適した印刷手法に取り組むべく現像レスCTPプレートの部分採用に踏み切り、本社事業所にアグフア社製サーマルCTP「ア バロンN8-50」を増設し、そこから出力するプレートを「アズーラTS」に切り替えた。そして昨年末、現像廃液削減装置を追加設置して現像を要する CTPプレートを出力していた小竹事業所で稼働する2台の「スープラセッターH105」を、「アズーラTS」専用出力機に変更。同社で稼働する5台の CTPのうち4台を「アズーラTS」出力専用機とし、現像レス化を進めることにより、環境配慮への取り組みをさらに加速させた。
   

 今回の内覧会では工場見学に先立ち、同社の和田有史常務と日本アグフア・ゲバルト(株)の国井忠男マーケティング本部長による「ひとと環境にやさしい印刷のご提案」を演題としたパネルディスカッション行い、同社が目指す印刷のあるべき姿とその有用性を示した。

 和 田常務はまず、「当社では環境・品質・効率化の3点に力を入れて取り組んでおり、“アズーラTS”の採用はこれら3点において多大な効果があることに理由 がある」と紹介。環境面では、強アルカリの現像液を使わず、特別管理を要する廃液も出ない上、メンテナンスの労力も軽減できる点を評価。品質面では、現像 液の劣化による網点のブレもなく、網点自体もデジタルデータどおりに再現されるので品質が良くなる上、湿し水を絞れるプレートなので印刷の高品質化および乾燥性向上、裏付き事故の防止が図れることを紹介。また効率化については、現像レスの抜群の安定 性により、印刷現場からも色合わせや刷り出しが早くなって効率化が図れているとの声が寄せられていることを明かした。

 「アズーラTS」専用にCTPラインを変更した

「アズーラTS」専用にCTPラインを変更した

   

 また、テレビやデジカメなどの高精細 化が進み、一般消費者が迫力のある、美しい、よりリアルなものを見慣れてきていることから、同社でもアグフア社製の印刷がしやすい高精細XMスクリーニン グ「スブリマ」を採用し、240線での高精細印刷サービスを始めたことを紹介した。

 そのほかに同社では、アグフ ア社製のWeb入稿校正システム「アポジーポータル」も採用。同社では顧客第一の考えから営業スタッフのフットワークの良さを重要視しているが、顧客への さらなる利用品質向上を図るためにWebを活用しない手はないという考えからのもの。入稿/校正過程において、顧客にとって使いやすいインフラ(=アポ ジーポータル)を整備することで24時間365日対応ができ、またシステムを通じて直接指示することで対応もより正確になり、自動検査もできるので、利便 性が向上している点を説明した。

 パネルディスカッションの後に行われた工場見学では、同社で稼働する数多く印刷 機群のほか、カラー調色支援システムやハイエンドDDCP、そして「スープラセッターH105」に「アズーラクリーニングユニットC95」を接続して現像 レスCTPプレートを出力するようすなどを披露。さらに、同社の環境に配慮した工場施設として、廃水処理中和水槽システムや、夜間電力を有効活用するエコ アイスによる空調システムなども紹介した。

 
 
 
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