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株式会社共立アイコム

共立アイコムで見学会

日本アグフア速乾印刷で実演

日本印刷新聞 2015年6月8日号掲載 

 

 日本アグフア・ゲバルト㈱(本社・東京都品川区、松石浩行社長)は5月13日、㈱共立アイコム(本社・静岡県藤枝市高柳1の18の23、小林武治社長)で「速乾印刷実演セミナー」を開催した。共立アイコムでは、平成24年12月から使用する刷版を全面的にアグフア社製の現像レスCTPプレート「アズーラTS」へ変更するとともに、日本アグフア・ゲバルトが提唱する『油性インキによる速乾印刷』に取り組んでいる。セミナーでは、▽速乾印刷を始めてから2年以上が経ち、経営や生産活動にどのような変革がもたらされたか、▽年間で約2300万円相当のコスト削減に成功したことの詳細、▽速乾印刷を立ち上げ・実践していくためのポイント――などを解説。さらに実演では、片面4色印刷機を使い、マット紙にどんてん打ち返しでの両面印刷をはじめとした速乾印刷ならではのパフォーマンスを披露した。

   

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小林社長

 

 
  会の冒頭、あいさつに立った日本アグフア・ゲバルトの松石社長は、「品質が良い製品を提供していれば高く売れるという時代ではなく、品質が良いものを安く提供できなければ儲からない時代になってきた。しかも、印刷価格はどんどん下落している上、材料価格は上昇している状況なので、少ない投資で大きな効果を得られる取り組みをしなければ、これから生き残っていくことは難しい。だからこそ、特別な装置を購入する必要もなく、始める上でのリスクもない速乾印刷を活用してもらいたい。ほとんどの印刷会社がやっていない中でやるからこそ、大きな差別化になる」と述べた。    

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松石社長

       

  共立アイコムで稼働するオフセット枚葉印刷機は、菊全判8色機1台、菊全判4色機2台、菊全判2色機1台、菊四裁4色機1台、菊四裁2色機1台の計6台で、そのすべてで速乾印刷を展開。その結果、▽パウダーの使用量が年間756㌔㌘削減され、その影響で業者によるエアコン清掃が年2回から1回に、さらに印刷機のデリバリー部・ポンプ・床・エアコンフィルター清掃が短縮、▽インキ使用量が年間300㌔㌘削減、▽予備紙が月平均29連の削減、▽段取り時間(特色物も含む)が平均4・9分の短縮、▽印刷部門の人員が2人減、▽印刷事故が7割減、▽B能率=通し数÷(段取り時間+本作業時間)が22%向上――をはじめとした効果が得られ、年間で約2300万円相当のコスト削減に成功していることを、具体的な経営数値データを公開しながら紹介した。

 

 共立アイコムの小林社長は、「速乾印刷のことを初めて聞いた時、あまりにも良いことずくめの内容だったのでこの話を検討しなければ経営者失格だと思い、すぐに採用の検討に入った。12月中旬に速乾印刷への取り組みを始め、翌年3月の繁忙期にはすべての印刷機で速乾印刷ができるようになり、繁忙期の外注が大幅に減った。また印刷現場の姿勢が、自身がレベルアップしたことへの自信から速乾印刷の維持や品質追求についてストイックになり、当社内でもっとも早く変革を遂げたのが印刷現場となった」と、その効果を表した。

 速乾印刷の実演では菊全判4色機を使い、2種類のジョブでその効果を紹介した。
 1つ目のジョブは、マット紙に重たい絵柄のポスターを毎時1万2000回転で印刷し、印刷後すぐにどんてん打ち返しで上がり面も印刷。それをすぐに断裁機で断裁するとクランプ圧による裏付きがあったものの、30分後に同じように断裁すると裏付
きがなくインキが乾燥しているところを示した。
 2つ目のジョブは、コート紙に毎時1万3000回転でXMスクリーニング「スブリマ」による240線の高精細印刷を披露。プリプレス側から送られてきたデータを基に、オペレーターがインキキーをまったく触ることなく印刷し始め、140枚の損紙だけで本刷りへと移行。刷了後、マット紙に同じ絵柄の印刷も行い、乾燥性・高品質・安定した色再現性をアピールした。
   

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速乾性を手で触れながら確認した

 

 

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