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青葉印刷株式会社

:Azura TS の広島第一号ユーザー
環境印刷を目指して選んだ青葉印刷 

 

月刊Jagat Info 2010年12月号掲載 

 

 青葉印刷株式会社(代表取締役社長 松浦秀明 本社:広島県福山市)は「ビジネスや暮らしのコミュニケーションにソリューションをお届けします」をキーワードに商業および出版印刷分野でソリューションプロバイダーを実践している。環境保護にも注力しており、「あらゆるサービス活動、製品開発、提供、利用の中で環境に配慮」している。

 

ケミカル(現像)レスCTP プレート:Azura TS(アズーラTS)の導入はその一環で、「クリオネゴールド」ステータスの取得にも取り組んでいる。青葉印刷に導入されたアズーラTS は広島県下で第1 号であるとともに、国内で250台目の設置となった。

会社外観

会社外観
 
   

■ 設立当初からデザイン部門を持つ

 

青葉印刷は昭和39年の設立以来、商業印刷のカタログ、パンフレットや出版印刷が主力の印刷会社である。設立当時としては先進的な企画、デザインの提案から印刷、加工までを一貫して制作できる体制を築くなど、デザインの内製化により差別化をしてきた。1980 年代に入るとプロモーションビデオやテレビCM の制作、イベントのブース制作なども手掛けるなど、積極的に「販売促進の総合ワンストップサービス」をビジネスとして強化することで成長してきた。「将来に向けて、ビジネスや暮らしのコミュニケーションに具体的なソリューションをお届けできる企業を目指し、グラフィックアーツをバックボーンとして、サービスや製品の開発を進めていく」(松浦社長)という。

 

商品化への取り組み

印刷物の商品化にも積極的に取り組んでいる。2002年からはデジタルカメラの普及に対応して、個人市場へも参入。家庭のパーソナルプリンターでフォトアルバムの製本ができる「本工房シリーズ」をはじめ、ストラップやポーチなどが手作りできるグッズを開発し、ヨドバシカメラや東急ハンズ、自社のネットショップを通して販売している。
企業向けでは、社内で名刺を簡単に作成できるソフトとカッターの「名刺マネージャー」を内製支援製品ツールとして開発し、販売している。

ソリューション「サービス」


主力の商業印刷については次のような2つの分野で様々なソリューションを展開している。
1. マーケティング分野へのソリューションサービス
[1]営業支援・販売促進ソリューション
● 電子メディア:各種デバイス用コンテンツ制作
● 営業ツール:カタログ/ パンフレット/ 見本帳
● 店頭・展示プロモーションツール:POP/ パネル
● ダイレクトコミュニケーションツール:DM
● 包装材料・付属品:パッケージ/ ラベル
この分野では既に電子書籍で注目されているタブレット端末に注目し、地場に多い製造業などの営業ツールとして、カタログ・動画・見積もりというマルチコンテンツ制作の受注を始めている。
[2]新規開拓・深耕営業ソリューション
● 営業(見込み客抽出)代行のダイレクトメール制作
[3]顧客ニーズ調査ソリューション
● 調査代行のダイレクトメール制作


2. 経営分野へのソリューションサービス
[1]リクルートでは会社説明会ツール制作
[2]理念・ビジョンの浸透促進ツール制作
[3]情報の共有として社内ホームページ制作
[4]モチベーションの向上として表彰ツール制作

 

 松浦社長(左)とアグフア グラフィックス アジア ティム・ヴァンテン・ボッシュ代表責任者

 松浦社長(左)とアグフア グラフィックス アジア

ティム・ヴァンテン・ボッシュ代表責任者

 

 環境問題に対応できる:Azura TS を選定


 同社にとって環境対応は重要課題となっており、印刷技術を基盤とするあらゆるサービス活動の中で環境に配慮した活動を行うという基本方針のもと、環境に配慮した製品開発、提供、利用に努めている。IGAS2007 でAGFA の:Azura に出会ったのはちょうどそのようなときであった。そして生産性が向上した:Azura TS の登場を待って、本格的な導入に向けての検討に入った。最終的には環境問題への対応、品質や作業性、CTP のケミカル(現像)レス市場における実績など、トータルな検討を行い:Azura TS(アズーラTS)の選択に至った。

 

 8月半ばから本格運用に入ったが、生産部の小畠光昭部長は、「印刷機の設定や印刷条件の変更もなく、従来どおり作業ができている。刷版品質は現像がないので安定性が増した」という。現像液の難しい管理はなくなったので、とても楽になる。

 

 生産部 小畠光昭部長(右)、同 河井浩司氏

 生産部 小畠光昭部長(右)、同 河井浩司氏

   

年間で約1万5000 版を製版する同社では、従来はアルカリ性の現像廃液が年間2400リットルほど発生していたが、:Azura TS では現像でなくガムコーターによる処理となるので、廃液も中性で発生量も今までの3分の1ほどになると語っていた。

 

 環境への取り組みを外部にも積極的にアピールしていくため、環境保護印刷推進協議会(略称E3PA)「クリオネゴールド」ステータスの取得や、さらなる印刷品質の向上を目指して、高精細印刷にも取り組んでいく。

 

 :Azura TS の導入に際しては従来のプレートと2カ月間、並行して使用した。同社によると出版印刷ではまとめてCTP 出力を行い、その後、数日間で印刷するケースがある。このケースでは、プレート出力後の数日間は網点などが変化せずに安定していることが求められるため、露光後の保管テストも行っている。プレートの性能維持からは4日以内に印刷することが推奨条件であるが、テスト的に1 カ月ほど保管して印刷したが社内的な条件の中では問題はなかったという。印刷後の保存版についても2~ 3カ月間は、社内的には問題が出ていない。

印刷現場では通常のPS 版と混在しているが、版付作業での検版なども問題がない。予期していなかったうれしいことは、印刷機のメンテナンスを確実に実施していれば湿し水が絞れて、その結果、インキ乾燥が早まるので刷了後3時間ほどで乾くというメリットがある。

広島県で有数の印刷会社である青葉印刷が県下で第1号の:Azura TS ユーザーとなったことで、広島県でもますます環境保護印刷への関心が高まることが期待される。