TOP > インタビュー・事例紹介 > アズーラ導入事例 > 原多印刷株式会社_2015.4

原多印刷株式会社

原多印刷で速乾印刷・標準印刷実演セミナー

日本印刷新聞 2015年5月18日号掲載 

 

 日本アグフア・ゲバルト㈱(本社・東京都品川区、松石浩行社長)は4月18日、原多印刷㈱(本社・大阪市北区長柄西1の7の43、原多鈴乃社長)で「速乾印刷・標準印刷実演セミナー」を開催した。この会では、昨年7月から使用する刷版をアグフア社製の現像レスCTPプレート「アズーラTS」へと切り替えを進めている原多印刷が取り組んでいる高品質印刷の標準化策について解説。そのためのポイントとなる印刷機の管理、デジタル印刷機や校正刷りとのカラーマネージメント、水を絞ることによる適正乳化といった点について説明するとともに、標準化と「アズーラTS」への切り替えによって実現している「速乾印刷」について、実演を交えながら紹介した。

   

 

harata_04181.jpg原多社長

 

 

  会の冒頭、あいさつに立った日本アグフア・ゲバルト営業本部の佐藤正巳本部長は、「当社では、浅く、均一で細かいという特徴的な砂目構造を持つ“アズーラ”を活用することをベースに、印刷時に極限まで水を絞ることで実現する“速乾印刷”という手法を全国に広げる活動をしている。原多印刷では昨年3月、当社が提案する速乾印刷という名の下の現場改善という考え方に共感していただき、現像レスCTPプレート“アズーラTS”を採用していただいた。原多印刷では昨年11月にも内覧会を開き、速乾印刷・標準印刷を披露していただいたが、そこからさらに進化したところを見られるのはとても楽しみだ。速乾印刷・標準印刷による、現場および経営改善の効果を体感してもらい、みなさんの会社運営の参考にしてもらいたい」と、開催の趣旨を述べた。
       

  今回の会は、▽「印刷標準化の取り組み」を演題としたセミナー、▽「現像レス アズーラのメリットと効果」を演題としたセミナー、▽速乾印刷実演――の3部構成で行なわれた。

 セミナーでは、原多印刷の印刷コンサルティングをしている㈲PTCの竹内茂夫氏が、本刷りにおけるドットゲインの基準化と許容範囲に重心を置いた内容で講演。その中で「標準化の幹となるのは、校正刷りと本刷りにおけるドットゲインの一致である。問題なく印刷できるようにするということは、一定のドットゲイン範囲の中にあらゆる作業を規定する必要がある」と説明した。

   

harata_04182.jpg

 速乾・標準印刷の実演のようす

 

 セミナー終了後、CTP室とPOD室を見学。CTP室では、アグフア社製四六全判サーマルCTP「アバロンN8」と「アズーラ」用の高生産タイプのクリーニングユニット「CX125」によるプレート出力を披露しながら、現像レスCTPプレート「アズーラ」の使い勝手の良さや日々の現像管理が不要なことによるコストメリットを説明した。POD室では、アグフア社製ワークフローRIP「アポジープリプレス」とコニカミノルタ製のPOD機「bizhubPRESS」との連携を、プレゼンテーションを交えて実演。導入後のメリットとして、外注に出していた小ロット印刷の内製化、効率化にともなったPOD機の稼働率向上から加工実績が約2倍になったことなどを説明した。

 

 速乾印刷の実演では、稼働開始から11年が経つ菊全判8色機を使い、3種のジョブでその効果を紹介した。竹内氏と原多印刷の上村浩二総監督が説明に立ちながら印刷をスタート。1つ目のジョブは、ヴァンヌーボーにとても重たい絵柄のポスターを印刷し、印刷直後と30分後に断裁した場合を比較。印刷直後に断裁すると裏付きするものの、わずか30分後には断裁・後加工ができる速乾性を実証した。2つ目のジョブはユトリログロスマットへの印刷、3つ目のジョブはコート紙への印刷を行い、速乾性や色出しの早さに加えて3ジョブそれぞれのコントロールストリップを並べて比較し、紙質の違いを問わず色が合っているところもアピールした。

 その後、原多印刷の原多社長があいさつし、「当社はこれまでも標準印刷の確立を進めてきたが、これをベースにさらに水を絞った印刷を進めるために “アズーラ”を採用した。今ではすっかり “速乾印刷”を自分のものとし、さらなる技術向上のために精進している。今後も日本アグフア・ゲバルトと一緒にコラボレーションをして、ステップアップしていきたい」と述べた。

 

 

  導入実績   btn_product.jpg   btn_top.jpg