TOP > インタビュー・事例紹介 > アズーラ導入事例 > 株式会社賢工製版_2009

株式会社賢工製版

クリオネユーザーに聞く

環境・高精細・UVを提案顧客満足第一に対外PR推進

印刷新報 2009 年6月29 日号掲載

■ 顧客満足第一に対外PR推進

 

 刷版業を主要業務として創業した株式会社賢工製版(佐野貞雄社長、東京都港区)は、顧客のアウトソーシングに対する要求に応えるため印刷機を導入し、ケミカルレスCTPプレート「:Azura(アズーラ)」と高精細XMスクリーニング「:Sublima(スブリマ)」を使用した環境対応印刷を可能にしている。

 現在7台ある印刷機にはすべて湿し水ろ過装置が設置され、印刷現場は完全ノンアルコールを実現。2007年に天王洲工場、2008年に海岸工場で環境保護印刷推進協議会の運営する「クリオネマーク」のゴールドプラス認証を取得した。

左から金井部長、中山氏、佐野社長、井上チーフマネージャー

左から金井部長、中山氏、佐野社長、井上チーフマネージャー

 
   

 賢工製版がクリオネマークの認証取得に動きだしたきっかけは、アズーラの製造元であるアグフアからの紹介によるもの。早くから現像処理を不要にしたケミカルレスCTPプレートであるアズーラと、高細線スクリーニングによってインキや湿し水の使用量を削減できるスブリマを導入していた同社は、市場で高まる環境ニーズに応えるべくクリオネマークの認証制度について調査を開始。環境対策を推進している印刷会社とパートナーシップを組み、クリオネマーク認証ステータスの各バージョンにおける課題をクリアして、最高ステータスであるゴールドプラス認証の取得に至った。
 中山真プリプレス部DTP課制作室デザイナーは、「他の認証制度と比較した場合、アナログ刷版の仕事も行っている弊社では、事業所単位の認証を得るのが難しい。しかし、港区近辺にはお得意さまも多く、認証を得るためだけにアナログ刷版をやめる訳にはいかない。まず目の前のお客様を第一に考え、できる範囲から環境対策を推進していきたいと考え、クリオネマークを取得した」とクリオネマークを選択した背景を語る。
 認証取得にあたり、制作現場ではチェックシートを活用したメンテナンスの実施や週1回朝礼で反省点と目標を確認し合い、〝無理・無駄・ムラの排除〟を徹底した。

 天王洲工場の井上正義印刷部チーフマネージャーは、「お客様のなかには、われわれの認証制度運用状況を見学に来られる方も多い。必然的に従業員も〝見せられる工場づくり〟に気を遣うようになり、自発的に清掃活動などに取り組むようになった」と認証取得後の変化を述べる。

 賢工製版では、社内ワークフローに「:APOGEE(アポジー)」を採用。今年5月には自社サーバーを構築し、入稿窓口にするなどデータ運用体制を一新した。また、6月にはアズーラの新型であるアズーラTSの採用も決定し、製品品質を一層向上させた。
金井宏親取締役プリプレス部部長は、「現像液を使用することなく高い検版性も維持できるアズーラを高く評価している。環境対応は印刷の付加価値として注目されているので、高精細印刷と併せてこれからも推し進めていきたい」と述べる。

 検版を徹底し製品品質を保持

検版を徹底し製品品質を保持

  昨年8月にはRYOBI製A全4色機を導入しUV印刷に対応。「環境保護印刷」「高精細印刷」「UV印刷」を武器に提案の幅を拡げている。
 クリオネマークの認証取得後は、積極的に対外的なPRを進めており、昨年11月に開催された中小企業交流展で、合同会社みなと印刷ネットワークのブースに共同出展。ブースでは会社案内と併せてクリオネマークの提唱する環境保護印刷の概要を説明したリーフレットを制作し、「環境対応型企業」を前面に打ち出した。

 また、環境を軸にした提案を強化するために協力企業とタイアップし、環境対応を追求した「エコスペックカレンダー」を開発。7月に東京ビッグサイト開催される国際文具・紙製品展に出展で販売を開始する。
佐野貞雄社長は今後の環境提案について、「カーボンフットプリントのようにCo2削減なども重要な要素になりつつあるので、クリオネマークなどの認証制度がこれらの流れとどのように同調し、発展していくのか期待している」と述べる。
賢工製版では、ISO9001やプライバシーマークの認証も取得している。外部に向けて環境提案を行っていくのと同時に社内の生産性向上や労働環境改善を推進していく予定である。
「企業が発展的、継続的に経営を維持していくためには、新しい知恵を注いでいく必要があり、社員には仕事だけでなく勉強の機会を積極的に与える」という佐野社長の方針の下、賢工製版のチャレンジは続いていく。

 アズーラで環境対応を推進

アズーラで環境対応を推進