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紅屋オフセット株式会社内覧会

日時:2014年4月8日(火) 13時45分~16時30分
会場:紅屋オフセット株式会社

“アズーラ速乾印刷で実現できる オフ輪の低温乾燥印刷!

日本アグフア・ゲバルト株式会社では2014年4月8日(火)に紅屋オフセット株式会社様の深谷工場にて内覧会を開催しました。

オフ輪会社で初めての「低温乾燥印刷」の内覧会ということで北海道から九州の全国より当初の予定を上回る約70名のお客様にご参加頂きました。 

 

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内覧会冒頭、松石社長よりまずは全国から来場されたお客様に感謝の意を述べ

「枚葉印刷では約2年前より現像レスプレート アズーラにより水とインキを絞った速乾印刷を提唱し、既に数十社で効果を上げてきている中“オフ輪で何故始めないのか?”という質問を多く頂いていました。しかし、24時間稼動されている会社が多く、中々実現には難しいものがありました。そんな中、今井社長から我々が行っている“メンテナンスをきちっと行い、アズーラで水とインキを絞ることでコストを下げるという理論は理にかなっている。是非やってみようという話を頂きました。そして半年間テストを経て、現在着実に実績がでてきています。

2月には新聞発表も行った“オフ輪での低温乾燥印刷は今までの常識をくつがえし、世界で反響を呼んでいます。皆さんの会社でも絶対できるので、本日の結果を持ち帰り真剣に検討していただきたい。」と挨拶がありました。 

  

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日本アグフア・ゲバルト 松石

 

続けてアグフアの東日本営業本部の部長である国井より「現像レスアズーラでのメリットと効果」と題し、何故アズーラで低温乾燥印刷が実現できるかについての解説がありました。

 

その後紅屋オフセットの木村 弘紀常務より同社の会社と設備の紹介がありました。そして「工場のメンバーが一丸となって工場改善に向け動いていた時でもあり、低温乾燥印刷に取り組むためのメンテナンスも意欲的に行うことができました。今後とも低温乾燥印刷を通じ、改善活動を続けて行きたい」とお話がありました。

 

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紅屋オフセット 木村常務

 

 

 

紅屋オフセットの今井社長からは次のようなお話がありました。

 

「最初にオフセット印刷にふれたのが約50年前、そこで水と油の反発作用というオフセット印刷の原理原則を学びました。そして家業を継ぎ印刷業に携わる中、印刷業の厳しい状況を何とか打破しようと日々模索しています。当社は下請けとして印刷物製造に特化していますが、日々の仕事を見ていてトラブルが発生する原因は水を適正値以上に多く使っているからではないか?と感じました。

湿し水が足らなくて汚れが出たという事故は皆無だが、火じわ、背割れなどのトラブルは乾燥温度が高いから起こるのであり、乾燥しにくいから温度を高くするというジレンマになっている。しかし最小限の水で印刷できれば乾燥も速くなりトータルの事故は減り、資材の節約にも繋がると思いました。本来の印刷とはそうあるべきだと思いましたが、そうは言ってもなかなか現場には浸透しない。

そんな時、平河工業社での速乾セミナーに参加し、印刷実演でユポ紙が非常に速く乾く事に衝撃を受けました。

それまで枚葉工場はパウダー量も多く洋服は白くなり、LPGガスを使用していた当時、輪転工場では1日2台のタンクローリーがガスを補給しに来るほどガスを使用していました。それを乾燥温度を下げる事ができれば、大変なガス代の節約になります。枚葉印刷で速乾ができるなら、水を絞るという原理原則は同じオフ輪でもやれば出来る、そしてインキ、水、ガス代の節約になるに違いないと、取り組む事を決意しました。

 

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紅屋オフセット 今井社長 

 

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熱心に聞き入る参加者

 

素人がやってできない事をしてこそプロとしての存在価値がある

 

 最近の印刷機はスキルレスでプレートも水幅が広く印刷するのは簡単です。そして使う側も日々の繰り返しの中、どんどんアバウトになってしまい本来あるべき標準設定がおろそかになってしまうことで、結局は品質・コスト・生産性も向上していかないのです。これは製造のプロとしてあってはいけない事です。素人がやってできない事をしてこそプロとしての存在価値があるのです。プロが素人と同じ事をしていてはその業種は無くなってしまいます。

実際、MacintoshやDTPの出現で写植や製版業はなくなっています。

しかし印刷は量産やコストによるメリットがまだまだあります。無駄な経費を削減してマーケットに合わせた価格で良いものを作ることに挑戦していかなければならない。

アズーラを使用しての低温乾燥印刷の効果は見え難いものだと思うが、当社が自社で発行しているフリーペーパー「Golden Life」は毎月同じページ数、紙、部数であり、ほぼ同じような絵柄のため検証ができ、結果としては改善された数値となっています。低温乾燥印刷の維持のためには機械のメンテナンスをしっかり行い、標準化、数値管理をしなければならないが、プロがプロとして生きていくためには当然のことです。

速乾・低温乾燥印刷を行ったがまた元に戻ったとう話しも聞かなくはないが、経営者としてはそんな事には負けずにもっと精度を高めたいと思っている。「こうあるべき」ということに妥協無く進めて常にレベルアップを永遠に続けて行きたい。」

 

プロとして妥協を許さず良いもの作りを追求していくという姿勢、そしてアグフアの内覧会という場ではありましたが、ユーザー側の経営者としての冷静な立場によるお話は、アズーラ低温乾燥印刷の効果を本当に認めたからこそだからのもの、と来場者の心に訴える内容の講演でした。

 

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インキ代10~15%、ガス代20~30%削減

 

講演の後は2つのグループに別れ、それぞれA輪2機ではフリーペーパー誌「Golden Life」のカバーと本文、B輪2機で16ページのサンプルとポスターの印刷の様子を見学となりました。参加者達はオペレーションルーム内で実際のドライヤー温度の確認を行い、印刷物の乾燥具合を確認しながら、現場の方達に熱心に質問をぶつけていました。中島工場長からメンテナンスのポイントとして①ニップ圧調整、②ローラークリーニング、③親水化、親油化処理、④ユニットの温度調整があげられました。そして「当初、こんなにドライヤーの温度を下げて乾くわけないと半信半疑でしたが、アグフアと一緒に作業を進めていく内に、どんどん印刷物の品質が良くなり、かつドライヤーの温度を下げても乾いていく事に驚きを隠せませんでした。

そして品質が向上し、網点が綺麗にまりました。さらに印刷トラブルの激減(火じわ、デラミ対策、加乳化汚れがゼロ、ミスチングが無くなった)最初に立ち上げた機械の結果を見た他のオペレータ達も目の色が変わり、現場のモチベーションがどんどん上がってきたことがとても嬉しいです。」とのお話がありました。

 

末吉主任からも「本当に自分たちに出来るのだろうか?と不安な面もありましたが、先にリセットが始まったA輪機で本当に低温でも乾いているのを見て、是非違う機械でも挑戦したいと思いました。Bサイズ機はまだリセットが始まったばかりで、結果はA輪機には及びませんが、A輪機の結果を目標にこれからもリセットを続けて行きたいと思います。」と話されていました。各機長さん達も「自分たちでメンテナンスした機械で目に見える効果が出て、モチベーションが非常に上がっています。この状態をずっと維持していきたい」と力強く語っていました。

 

 最後にお忙しい中、非常に多くの方々にご参加頂きありがとうございました。そして会場のご提供ならびに印刷実演の準備から本番まで多大なるご協力を頂いた紅屋オフセットの皆様全員の方にこの場を借りて御礼申し上げます。

アグフア社員一同

 
 
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